暑い季節になりました。外でお洒落に冷たいビールが飲める店を知っていれば、あなたも北京通です。今月はそんな願いにぴったりの胡同の中にある雲南料理レストランを紹介しましょう。場所は北二環路雍和宮橋を南へ、国子檻から南へ一つ行った胡同、方家胡同の通りの中。静かでアクセスも良くベストロケーションです。
木造二階建てで、庭と二階テラスに室外テーブルがあります。店ではアクセサリーをメインに雲南省の民族手工芸品も販売しています。壁には雲南省の美しい自然や人々の暮らしを撮影した写真が飾られ、大理か麗江に居るかのような気分です。色黒で健康そうなスタッフの皆さんは“佤族”出身だそう。夜は不定期ですが民族音楽の生演奏もあります。
メニューは写真付。品数が多く地方色が濃いため目移りするでしょうが、基本的には野菜中心なので冒険しながら選んで見てください。我々は冷菜から「瓦片手撕鸡(28元)」。雲南版バンバンヂーです。柑橘系果物の皮が入り非常にさっぱりした夏向けの一品です。お勧めは看板メニュー「大救驾(20元)」。トマト、白菜、韮、豚肉、米で作った大理の食品“饵块”の炒め煮。少し辛めですがトマトの酸味で野菜の旨みが引立ち、その汁を吸った饵块がまたイケます。「黑三剁 (20元)」は豚肉、しし唐、奈良漬の乱切りをザッと炒めたもの。雲南で奈良漬はないでしょうが本当に味がそっくりでした。「酸菜炒红豆(20元)」は、高菜の漬物とアズキの炒め煮。高菜の酸っぱい塩味と豆のほっこりした甘味がマッチ。評価が難しかったのは「舂猪肉(26元)」。舂は「chong」と読み、日本語も「つく」で登録されています。臼で挽く又は搗く動作を表し、正にこの料理もゆで豚を粉々にしたもの。見た目にもただパサパサになった肉。最後まで美味しい食べ方が分かりませんでした。
飲物は雲南茶からコーヒーまで種類は豊富。大理ビール(一本15元)もあります。全体的に料理は味が濃くご飯と食べあわせたくなるので、〆は過橋米線などあっさりしたものが良いでしょう。
今回取材した店→雍和宮店
東城区安定門内大街方家胡同46号院G座
(010)64001725
本店→馬甸橋店
西城区北三環中路馬甸橋東北角?瑰
(010)62059410
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