朝晩のラッシュが深刻な問題となっている東二環路から東五環路。初となる東西を結ぶ地下鉄路線がいよいよ着工に入る。先月24日、中国鉄道科学院ホームページに地下鉄3号線一期の報告書が掲載された。予定よりも若干早く公開されたこの報告書、当初の3号線一期方案の全長22キロより短縮された14キロとなっており、また駅も6駅になっている。最終的に削除されたのではなく、周囲計画とのバランスを考慮し検討中との説明。地下鉄3号線一期は東西の大動脈的な路線となる。全行程、地下。
早くに公開された方案では、3号線一期は西は東四十条、東は東?曹各庄の全長22キロ、15駅だった。しかし今回公開された計画は、3号線一期東段の終点は東?中街。全長14キロ、西から東へそれぞれ東四十条駅、工人体育場駅、団結湖駅、朝陽公園駅、石佛営駅、星火駅、体育中心駅、平房村駅、東?中街駅の9駅。
このエリア、東城、朝陽の両区を跨ぐだけでなく、僅か14キロという距離にも注目が集まる。繁華街の東二環路、三環路、四環路に対し地下動脈が完成すれば、地上の交通渋滞もかなり緩和されると期待できる。
同時に、率先して建設される14キロはちょうど北京軌道交通ライン密集区のひとつ。9駅の中の半分以上が乗換駅となる。その内、東四十条駅は、現在の2号線と乗換となる。既に数十年前から、3号線駅中乗換のスペースが保留されていた場所だ。団結湖駅は地下鉄10号線と乗換。朝陽公園駅は14号線と乗換、その他、星火駅は計画中の4R線と乗換。更に星火駅は京沈高速鉄道の北の出発点。将来、北京の重要な鉄道路線の中枢区となる。
地下鉄3号線は、北京地下鉄が内田図8Aネットワークの一本を担う。3号線一期で使用される車輛は時速80キロ。将来、東二環路から東五環路まで、大よそ10分で移動できるようになる。