高速鉄道の優先保留座席システム「中鉄銀通カード」

中国鉄路総公司の販売する高速鉄道の乗車券には、常に優先的に座席が確保される「中鉄銀通卡」というサービスがある。このカードは中国銀行と提携しており、市内で使っている交通一卡通の機能に更にクレジットカード機能も備えているというもの。

中鉄銀通卡は中鉄銀通支付有限公司が発行するデポジットカード。カードには銀聯UPcashマーク、カード保持者姓名、有効身分証明書番号と写真が印刷されており、カード内チップにはカード保持者姓名、有効身分証番号など実名情報が記録されている。２つの消費機能を持つことで、カード保持者は鉄路指定エリアであれば、駅自動検査機（入場ゲート）を通過して直接乗車でき、更にPOS機能のある乗車券販売窓口、銀行カード支払自動券売機、中国鉄路客戸服務中心webサイト（www.12306.cn ）等で乗車券も可能となる。

中国鉄路総公司は、「中鉄銀通卡」保持者用に、最初から専用車輛を設けている。つまり、常に座席が保留された状態なのだ。例えば京津城際線では、5号車が一等座席（金カード会員）、6号車が二等座席（銀カード会員）でとなっている。乗車券も若干割引され、ダブルでお得。

中鉄銀通卡は実名制で、カード所持者本人以外は使用できない。また有効期限が設定されている。デポジットする際、現状、領収書は発行されず、必要な場合は乗車後31日以内に鉄路指定窓口で切符をプリントアウする。少しの不便はあるものの、乗りたい時に座席がある、というのはかなり便利だ。

申込先は、以下の表を参考。カードとリンクさせる中国銀行の口座には5000元以上の預金があること。電子マネーは1000元からという指定があり、カード作成には、初期費用30元、年会費10元がかかる。

中国银行售卡点

中铁银通售卡点

詳しくは、「中鉄銀通卡」公式Webサイトを見てみよう。
https://www.zhongtieyintong.com/page_index.page