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十元ショップが人気 その訳は?

時間:2016-08-04 10:33:30

ネットショッピングが便利になる一方、いわゆる安物とされる商品を扱う店が減っている。家の片づけ用にちょっとした雑貨などが欲しい時など結構困る。しかし今、名創優品、熙美誠品、小東小西など、10元ショップが俄かに勢力を持ち、スーパーの中の人気店になっている。スピーカーから流れ出る宣伝が印象的な元店とは異なり、これらブランド化したチェーン店展開する店は今や大手ショッピングセンターやスーパーに店を構え、安さと実用性、消費環境の良さを武器に、諸費者のニーズを掴んで展開しているのだ。

従来の元店、十元店は、表向きには「通すがりのお客様、ここで立ち止まらねば損ですよ」といった触れ込みだったが、薄暗い店内に入ると、そこには雑然と商品が積み上げられるだけで、欲しいものを探すのに時間がかかったものだ。

例えば朝陽門悠唐購物中心の二階にある名創優品は、店内も明るくお洒落な店構え。ユニクロや無印良品に似たイメージだ。壁には大きなテレビがあり店舗で扱う流行グッズ等を紹介している。棚には化粧品、小物、家庭用雑貨、文具など各商品が分類して並べられ、だいたい一つ10元で売られている。玩具や香水などもあり、こちらは十数元、二十数元いったところ。

店内の客層は多くが若者で、圧倒的に女性が多い。ブラシ、リップ、サングラス…オフィスで働く女子が欲しいものは店内を一周すればほぼ揃う。

ではなぜ今、こうした十元店が人気なのか?ブランド化、規模化は低迷している中、商品の品質と買い物環境が改善された点が大きいと指摘されている。

一店舗に約3000種類の商品があり、その大部分が800件以上の中国の工場を使ってそれもオーダーメイドによる直売。ゆえに低価格が保証される。更にこうした工場はほとんどが外資系工場。確かな技術と管理がある。例えば名創優品の一つ10元のアイライナーを例にあげると、累計で1億本が売れ、高級化粧品欧莱雅と同じラインで製造されている。

では、テナント費が高額なショッピングセンターにも出店した場合、採算はとれているのだろうか?日曜午後6時過ぎ、同店の東方新天地店を覗くと、30分で50人の客が買い物をしていった。もしお客がひとり50元消費したとして、一日の営業時間は10時間、一日の売上金額は5万元。毎月の売り上げは150万元。商品は例えばコスト6元のものを10元で売る。毎月10万元前後の家賃と店員の給与を差し引いても、40万元前後の利益が残る計算だ。名創優品は国際大型小売販売商法の「売れたら終わり」を採用。中間マージンを減らし、大幅にコストダウンしている。大型ショッピングセンターは客も多く、商品の売れも早い。よって低価格でも儲かるのだ。

こんな例もある。ある女性は服につけるスナップボタンがとれたので自分で修繕しようと思った。偶然、道端の物売りが8元で売っていたので6つ購入。しかし後で小東小西に行くと同じようなボタンが6個たった1.9元で売られていた。伝統的な10元店は各大型卸売市場から来る商品で、品質にばらつきがあった。しかし近年のインターネットショッピングの発展で、こうした雑貨の卸売は不景気、更に地下鉄や道路の道端物売りは少なくなり、価格もそう安くなくなってきた。こうした時代の流れも、十元ショップに加勢していると言えよう。
 

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