外国人が中国から出国する際、中国国内で買い物した時に支払った税金を、首都国際航空ターミナル等で払戻し出来るのをご存じだろうか?あまり宣伝されていないので見落としがちだが、2015年7月から財務部が政策を実施している。先日、ある外国人が新光で買い物をし、その時もらった電子領収書提示で、実際に税金分が払戻し出来たと、地元のニュースに取り上げられている。
北京市はサービス業の対外拡大開放の一項目として税金払戻し措置を実施している。商務委員会関係者の話では、電子領収書は緑色消費を提唱するもので、境外消費者に環境保全と便利さを体験してもらうことで、企業の商品及びサービス品質を促進させる期待が出来るという。
北京市は去年7月1日から今年5月19日に至るまで、税金払戻しが可能な店は407件に達し。税金が払い戻しされた商品消費額は6625万元、税金払戻し額は729万元。1035名の外国籍旅行客全体で税金払戻し508万元を申請したことになる。
2015年7月現在の税金払戻し政策対応店リスト
http://bj.bendibao.com/zffw/201572/193634.shtm
この政策を遂行できる外国人旅行客の条件だが、中国国内に連続183日以内滞在していること。そして申請する買い物は個人用であること。また未使用であること、出国日と購入した日の間隔が90日未満であること等規定がある。更に購入した本人が、手荷物または預け入れ物品として運び出すこと。
外国籍旅行客の税金払戻し税率は11%(2015年7月現在)。払戻し計算方法は、「払戻しする増値税額」―「税金払戻し物品販売領収書金額(増値税含む)」×税金払戻し率(11%)。しかし手続きする途中で、払戻し代理機構が手数料2%を徴収する為、実際の税金払戻し率は9%となる。払戻しされる貨幣は中国人民元のみ。払戻し金額は1万元以下、現金もしくは銀行振込。1万元を超えると銀行振込による支払のみとなる。