河北省張家口懐来鶏驛山の麓にある古驛站鶏驛では城内文物建築物及び城壁の修復作業が完了。この建物群は800年の歴史を有する古驛站の当時の姿を再現したもの。中国に現存する最も完全で建築規模最大、機能も揃った古驛站となる。
河北省文物局文物保護所所長の話では、鶏鳴驛城内玉皇閣、魁星楼、把総署、驛館、驛丞署、文昌宮、永寧寺、龍神廟戯台、関帝廟戯台、楊家故居、孟家故居、李家故居、黄家故居、閻家故居、馬家故居、徳勝桟、万宝昌、葯鋪、閻家店舗、陳家店舗、当舗、崇信永など22カ所の文物建築保護修復を実施し検査を合格した。
其の他、鶏鳴驛城壁については強化保護工程が行われ2011年に完成している。
鶏鳴驛城は張家口市懐来県鶏鳴山の下に位置。創設は元代、明朝永楽18年(西暦1420年)、北京師北路の第一集散所となった。鶏鳴驛明清時期はずっと北京から西北に向かう際の重要な集散所で、1913年に北洋政府が「裁汰驛站」を宣布、郵便局が誕生したことで鶏鳴驛の古驛站は歴史の舞台から退いた形となっていた。
2001年、鶏鳴驛站は国務院が公布する第五回全国重点文物保護単位に認可、また2003年、2005年の二度、世界文化遺産基金会に100か所世界絶滅危惧遺産名簿に登録されている。