硬貨ATMが登場

中国人民銀行営業管理部は北京市第一号となる硬貨自動預け入れ引き出し機械を登場させた。中央銀行営業管理部の話しでは、第一認可として145箇所の現金サービス連絡地点で展開させるという。

この硬貨ATMは通常のATMと比べると少し大きめで、特に横幅が二倍。一枚一枚投入する必要はなく、がばっと一気に投入すればよい。硬貨を入れると約10秒で自動的に分別し、スクリーン上にその内訳が表示される。例えば1元35枚、合計35元。5角31枚、合計15.5元、1角26枚、合計2.6元、総合計53.1元といった具合。

預け入れの外、このATMでは硬貨の両替が出来る。10元以上は紙幣になり、10元以下の部分は硬貨で返却される。上記の数字を例にあげると、50元紙幣を一枚出と3.1元の硬貨が出る。紙幣を入れて、束ねられた硬貨も出る。50元札を入れると、数秒後には100枚が束ねられた5角硬貨の棒が出る。

このATMは今後、小物雑貨卸売り売り場や野菜市場など、小銭の需要が高い場所に設置される計画。従来、硬貨は基本的に銀行員が手作業で取り扱い、非常に効率が悪かった上に、多くの人が硬貨は貯金箱に入れて終わりとう習慣があり、流通が悪かった。硬貨ATMを設置することで眠った資金を動かすのが目的の一つ。