稲香村　焼き立て月餅人気

中秋節まで未だ20日ほどあるが、各スーパーでは早くも贈答用月餅セットが山積みになって販売されている。今年北京で目新しいのは焼きたて月餅。老舗食品店稲香村では、今年から新発売している現場作成焼きたて月餅は、10日もたたない間に既に6万個も売れているという。

稲香村東直門支店を覗くと、オーブンの中で梅菜鮮肉月餅が焼かれ、周囲に甘い良い匂いを漂わせていた。匂いに吊られ大勢の客が足を止めている。また多くの人がわざわざ焼きたて月餅を買いに来た客の様子。現場作成では20分ほどで約100個が出来上がるが、瞬く間になくなっている。

「私達はすべて伝統技術で月餅を作っています。」そう稲香村関係者は語る。焼きたて月餅は蘇式月餅に属し、主に梅菜鮮肉が原料。皮はほろりとして、餡はもっちりしてしつこく無く、焼きたてを食べることに重点を置いて作られている。蘇州や上海では昔からあったが、北京では意外になかった。今年は是非、ちょっと違った月餅の風味を味わい、中秋節文化を体験してみよう。