四大銀行　外貨預金利率値下げ

工商銀行、農業銀行が相次いで外貨預金利率を下げたのに続き、23日、工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行の四大銀行も全てまた一部分米ドル、ユーロ、香港ドルの三大外貨預金利率を値下げ。業界内専門家の話では、外貨預金利率値下げは外貨保持コストを増加させ、貨幣投機行為を防止に有利。もし、もっと高額な収益を求めるならば、出来るだけ早く預金方法を見直ししたほうが良いという。

中国銀行は最も早く外貨預入利率を下げており、2010年3月23日から、米ドル普通預金利率と七日間預金利率を一律0.1％まで、6ヶ月定期預金は0.75％まで、一年の定期預金は1％まで下げている。農業銀行と工商銀行は新外貨預金規準を執行、米ドル、香港ドル、ユーロの三種類の外貨預金利率を異なる程度で値下げ、ユーロについては七日間預金利率をこれまでの0.15％から0.01％にしている。

四大国有銀行の中で、米ドル預金利率が最も良いのは中国銀行と建設銀行で、特に中国銀行はユーロ預金に対し七日預金利率と一ヶ月定期預金利率が最高。その他、香港ドルの普通預金利率と七日間預金利率も中国銀行は最高となっている。

株式制の銀行の米ドル、ユーロ、香港ドルの三大外貨預金利率も国有四大銀行と同レベルの外貨預金利率となっている。外資系銀行は本来持つ優勢的立場を利用し、通常一部外貨定期預金優待イベントを展開している。しかしこのタイプは対象となる預金金額が比較的高いことが多く、一般の顧客にとっては優待が受けられないケースも多い。

理財専門家は、「更に今後も外貨預金をする人は早く行動すべき。それにより、より高い利息収益が得られる」と語っている。またその際、商品内容だけでなく、銀行そのものの待遇もよく検討したほうが良いとのこと。

最近、人民元の通貨切り下げが続き、更に海外の中央銀行の利息値下げ等政策の影響を受け、企業や個人投資家が競って人民元を米ドルに変換する動きが目立っている。中央銀行が先日発表したデータでは、今年前半七ヶ月の中国外貨預金累計は2663億米ドル増加、これ昨年同時期の12倍にあたる。

この先も銀行は外貨預金利息下げで負担を軽減しようとするだろう。中央財経大学中国銀行業研究センター主任語る。銀行の一部外貨預金利率値下げは、一方で通貨膨張を抑制する働きがあり、国内利率水準が降下し、外貨利率も同様に下がるが、もう一方では市場は人民元通貨切り下げ予想が強く、外貨預金利率を下げて保有外貨を増やし、外貨投機行為を防止させる目的もあると見られている。