天楽園　今月リニューアルオープン

第3回前門歴史文化祭が8月7日から8月18日わたり開催される。閉幕式のイベントとして、二百年の歴史を持つ天楽園戯院がリニューアルオープンする。

天楽園は創建、清朝嘉慶年間。二百年近い歴史となる。昆曲芸術家の韓世昌と京劇名旦程硯秋の発祥地で、京劇“四大名旦”はすべてここで公演された。中国トップクラスの京劇女子班“崇雅社”の誕生もここ。中華人民共和国となり、天楽園は大衆劇場と改名。毛沢東直筆の“百花斉放　推陳出新”もここで発表された。26年前、最後の公演が終り、劇場は歴史舞台に終止符を打った。賑やかだった戯楼は、歌舞庁、卓球庁、倉庫などに姿を変えて現在に至っていた。

リニューアルする天楽園は、ほとんど元の位置と同じ、前門鮮魚口胡同に完成する。実は天楽園は1942年に大火事に遭い外観の影像資料もなく、現在の青灰色をした二階建ての北京風建築は、過去の戯楼の様子と前門大街の全体の風格に一致させて作ったもの。劇場内部は、一階は170名ほどの人を収容する大衆席、二階は露天型ボックス席が5つあり30名近くを収容。舞台形式は長安大劇院、梅蘭芳大劇院などを参考にしたという。

天楽園リニューアルのこけ落とし演目は“情问三叠” 。出演する俳優と楽器はすべて女性で構成。京劇、昆曲、越劇を融合させ、水袖、折扇、手絹、歌唱、吟咏、身段といった技法を見せ、古筝、琵琶、箫、板鼓、堂鼓、碰鈴といった楽器をあわせ、中国現代第一女子坤班が登場するとか。