京東商城が鉄道切符販売サービス開始

今年の春節、鉄道局が12306インターネット切符予約システムをスタートさせたが、数十億件数という膨大なクリック数に耐えられず、アクセススピードは遅い、個人情報が流れるといった問題を露呈。対して多くの大型eコマース企業は、これぞビジネスチャンスとばかりに乗車切符のネット販売サービスをスターとさせている。

　トップバッターとして登場したのはネットショップ最大大手の京東商城。京東商城関係者の話では、目下鉄道切符予約サービスはテスト段階だそうだが、鉄道局12306以外の新しい窓口であることは間違いない。既にこのサービスを利用して清明節旅行に出かけた人もいる。

　京東商城のホームページを開くと、旅行カテゴリページに鉄道予約検索のサービス窓口が出ている。鉄道12306と同様、京東商城の鉄道切符予約は一週間前から。予約過程も似ており、例えばダイヤを確定しない場合、「出発都市」や「目的地」、「出発日」から選択し、検索結果から自分の好きな列車を選ぶスタイル。乗車賃や座席情報も表示され、満席の場合は灰色に、予約可能であれば青で表示されるなど分りやすい。購入申請に進むと、氏名、身分証明書番号など個人データを入力し、さらに切符受領人の氏名や住所、携帯番号も入力が必要となっている。身分証明書は五種類まで対応しており（パスポート可）、最大5枚まで予約可。

　予約できる切符は、高速新幹線、城際列車、臨時普通快速まで幅広く、配達エリアは全国をカバー。但し支払い金額は乗車賃以外に切符一枚につき5元の代理サービス費が必要で、更に京東商城が定める配達料がかかる。

　配達料は予約表配達情況により異なり、例えば予約後5時間以内の配達は「限時件」となり一件につき35元。正常24時間内の配達は一件につき20元。また物流制限を受け待機が必要となる場合は別の料金が設定されている。予約から発券、配達まで最長で40元。

　ただ気をつけなければならないのは、予約が完了しても、必ずしも切符が確保出来た意味にはならない点。京東商城関係者の話では、全国各地の切符が予約可能だが、京東商城は鉄道部の直接代理店ではなく、あくまで正規代理店との共同でこのサービスを行っており、ゆえに実際に発券する際、既に完売というケースも考えられる。勿論その時は払い戻しされるが、これまた3日から15日かかる。