お問合せ・ご相談  (+8610)82844844  ・  (+86)18610120088  ・  bjnihao@hotmail.co.jp
現在地:ホーム > 北京情報

生まれ変わろうとする故宮

時間:2012-02-16 10:32:48

 総面積73万平米の故宮博物館。この度新しく約20万平方メートルの区域を開放。これで開放区域は45.79%から76%にアップ。今年の労働節五・一前、故宮午門にあるチケット売り場は全て端門朝房に移動、窓口の数も28個に増える。また紅?内にある科学研究部門が外へ移転となり、その後一時紅?内は封鎖される可能性が高い。

 毎年一千万人以上が観光に訪れる故宮。その一方で文物保護の問題が深刻になっている。2002年、故宮の観光者数は700万人だったのが、2011年には1420万人に増加。この先、故宮の年間接待客数は10%の勢いで増えると予想されている。

 観光客が集中するのは三大殿中軸線。そして“労働節”と“国慶節”の祝日というデータが出ている。上述した国家祝日の参観者数は一日八万人に上る。また夏休みも40日間ある中、一日平均七万人を超えているそう。冬休みはオフシーズンで若干少なくなるが、春休みともなると一日平均三万人という規模だという。

 開放面積を拡大することで、観光客の流れをスムーズにするのが狙い。また一面積当りの流動人口を制御する為、故宮西部の寿康宮、慈寧宮、慈寧花園を開放し、南部の武英殿と西部地区を形成、ここを観光客の休憩エリアとして開発する計画。

 また午門展覧庁、武英殿、文華殿で三角展覧区を形成。各種展覧を通じ中軸線に集中する客足を緩和させる計画も。その他には一方通行規制等で祝日には細分化した入場通行制限を設けてゆく。

 現在、故宮紅?内には十社余りの事務所や科学研究部門があるが、これらが外に移転。移転後は修復されここも開放される。科学研究部門の多くが化学試験剤を使用しており、建築保護に影響を与え、長期的に見ると防火安全保護にも良くないと言われてきた。2016年までにこうした企業はすべて移転、同時に筒子河西河沿いに文化科学技術保護廊下を建設する予定。

 武英殿、端門及び両側にあった朝房も利用が再開されている。こうした建物も合理的に活用してゆこうとう発想があり、中でも大高玄殿は修復後、有効活用される可能性が高い。一部古い建築物の用途の変更も勧められている。例えば午門両側の雁翅楼。元は三十九万点を収める文物倉庫だったが、次々と国家博物館に収蔵されているため、雁翅楼は今後展覧庁になり、やはりこれで午門展覧庁の混雑を緩和させる計画。

 今年の労働節前までに、午門にあるチケット売り場は西側朝房に移転。チケット販売窓口は20個から28個になり、端門外東朝房に保安施設が建設される。今後、午門前はもっと厳粛な雰囲気に生まれ変わるだろう。
 

お勧め情報
最終更新
人気テーマ