
寒さに耐え然も凍らない、外観は牡丹に似た艶やかさをもつ「ハボタン(中国語では羽衣甘藍)」が、今年から北京の冬の緑化植物となる。ハボタンの鑑賞シーズンは来年の春まで続くそう。
「羽衣甘藍」と聞くと、甘藍の文字から野菜ではないか、と想像してしまう。そう、実は羽衣甘藍は野菜の一種でキャベツの変種。葉が鑑賞性に富み、育てられている間に花草植物になった。
野菜と言えども外観は草花に少しも劣らず、品種によって葉の色は赤紫、ピンク、黄色、緑と多彩。一つの株だけ見ても、まるで牡丹の花が咲いたように見える。更にハボタンの特徴は寒さに強いこと。零下10度の気温にも耐え、また短時間に数十回霜が降り凍っても枯れたりしない。海淀区園林緑化部門は、冬を越す鑑賞植物として、ハボタンは非常に有効的でだと見ている。
10月末11月初頭、海淀園林緑化部門は万泉河路蘇州橋から西苑橋メイン道路の道路分離帯に5万鉢の羽衣甘藍を植えた。赤、白の二色の葉が映え、約6メートルの鑑賞道路を形成。遠くから見ても新鮮で綺麗と評判も良い。
北京市は今年更に、長安街沿線や立体交差橋など重点区域に試験的にエゾツゲの他、京緑白〔虫・昔〕、蝶叶側柏、藍塔檜といった寒さに強く凍らない植物を植えていく計画。今後、冬の緑化が大規模に進められ、茶色一色だった北京の冬も景色も美しくなることが期待される。