
昨日(26日)午後、北京芸術博物館と日本国際芸術文化協会が共同主催で開く「浮世絵芸術展」がスタートした。展示会場となった北京芸術博物館(海淀区西三環北路蘇州街万寿寺14号)の陶器展ホール内には四十枚近い貴重な浮世絵作品が集中展示され、参観客に江戸文化の美を伝えている。
浮世絵は江戸時代から明治時代の錦絵を指し三百年の歴史を誇る。ヨーロッパやアジア各地にも深い影響を与えている。日本国際芸術文化協会副理事長平井正昭氏は開幕式の席で、「浮世絵誕生当初は中国文化の影響を深く受けた。浮世絵誕生後は当時の日本社会文化生活において大きな影響力のあるメディアとして、日本人の平和と自然との共存、裕福な暮らしを願う思いが反映され、それが江戸時代三百年、戦争がなかった時代を産んだとも言われている。この展覧で中国の皆さんにも日中文化、中日友好を理解して欲しい」と語った。
この浮世絵展では展覧内容を補充するため、北京芸術博物館から更に42点の館収蔵の日本芸術品が同時展示されている。展示品の多数は江戸時代から明治時代のもので、有田焼や九谷焼の器、象牙彫刻、七宝焼き、漆器など日本芸術を代表するものが並ぶ。
展覧は11月9日まで。