北京市衛生局は、今、流行性乙型脳炎の高発期となっているので、蚊に注意するよう呼びかけている。高熱、頭痛吐き気といった症状が見られる場合は直ぐに病院へ行こう。8月10日から15日、北京市では市で一斉の蚊退治が行われる。
流行性乙型脳炎は中国語では「乙脳」と略して呼ばれることが多い。急性伝染病のひとつで、夏秋に流行りやすい特徴がある。ピークは7月から9月。潜伏期は一般に4日から21日。今がちょうど乙型脳炎が発生しやすいシーズンとなっている。
しかし、北京都市部において乙型脳炎の感染媒体となる蚊の種類は少ない。この三年、北京で乙型脳炎の病例報告もない。目下、乙型脳炎に有益な薬は無いが、ワクチン接種は北京児童計画免疫計画に入っており、1歳と2歳に対して無料でワクチン接種が実施されている。この十数年、乙脳ワクチン接種率は95%を越えている。
乙型脳炎は人畜共に患う病気。蚊が主な伝染媒体となり、人と人の間の直接感染はない。乙型脳炎予防の第一手段は蚊の退治。最近。多くの人が家に蚊が多い、夜煩わしくて眠れないと言う。北京市疾病コントロールセンターが行った蚊の観測結果によると、北京市は6月下旬市全体の平均した蚊の密度は昨年同時期より1.36%降下していたものの、居民区の蚊虫密度は昨年より43.81%も上昇。今年は雨が多く蚊の繁殖に非常に適しており、小区や民家付近に水溜まりがで気易く、大量の蚊が発生しているのだ。
今主8月10日から8月15日、北京市は再び一斉の蚊退治を実施。用水路やマンホールといった場所以外に、工事現場や公園、ゴミ収集所なども集中して実施される。