今年の夏、北京は連続して雨が降り、蚊にとっては繁殖生息に絶好のチャンスとなっている。同時に蚊殺虫会社は大忙し。
朝陽公園傍にあるとあるタイ料理レストラン。客が去った後、従業員が椅子をあげたり掃除をしたり弊店作業に追われる中、庭先に一台の車が到着。マスクとめがねを装着したスタッフが主室に携帯電話ほどの大きさの殺虫剤を取り出し、殺虫剤を散布。霧は50ミクロン以下で空気中に三十分ほど浮遊し蚊を退治するという。これは北京にある某殺虫会社の深夜殺虫サービス。レストランに飛ぶ蚊を集中的に退治するという。こうした殺虫剤塗布、三百平米前後のレストランで平均一回300元以内が相場。
市愛衛会の発表したデータによると、今年、北京市居民区の蚊虫密度は昨年同時期より四割高くなっている。某殺虫会社は、今年より受注量が大幅に増え、また例えば昨年は7、8月の二回で退治できたのが、今年に至っては7月だけで二回行うなど回数が増えているという。