水関長城

電話： (010)81181038

住所：北京市延慶区八達嶺鎮石仏寺村

　八達嶺水関長城は北京市北西40kmのところにある。この区間の長城は、八達嶺長城の東端にあったが、中国初の自主設計による京張鉄道建設のため、切断されることになってしまった。水関長城は明の長城の遺跡であり、400年も前に、倭寇退治の名将である戚 継光の陣頭指揮によって築かれたものである。ここは険しい谷間に位置しており、V文字の形をして、今にも飛び立とうとする巨大な龍のように断崖絶壁の間を走っている。やぐらは敵を見張る望楼の機能があるほか、水門としても使用できる設計になっており、この構造は他の長城では見られないため、「水関長城」と呼ばれるようになった。水関長城は地勢が険しく、敵を防ぐのに都合がよい場所である。山々の中を駆け巡る水関長城の姿は龍を彷彿とさせる。連なる砦がにらみ合い、向かってくる敵の侵攻を阻むことができる。水関長城は、東は「川字一号」という望楼から始まり、西は京張鉄道まで延び、全長6.8km、奇抜さ、険しさ、堅固さで世に名高いところだ。

　八達嶺水関長城は関溝の中部に位置し、七十二景がこの長城の周囲に星のように点在している。弾琴峡、金魚池、石仏寺、駱駝石などの沢山の観光スポットが25,000㎡の範囲に分布しており、たくさんの見所が観光客の訪れを待っているかのようだ。

　長城は四季によって異なる美しさがある。春は山の美しい花、夏は茂る新緑、秋は紅葉狩り、冬は雪景色。風光明媚な土地に壮絶な万里の長城というのは最高の組み合わせだろう。春には長城の両側で咲き乱れる花に取り囲まれた環境下で、遠くの雲にまで伸びていく長城を眺めれば、その偉大さを十分に理解できることだろう。長城沿いに西へ3km歩くと、中国初の鉄道「京張鉄道」と、「人」字型の鉄道が見えてくる。そこには詹天佑の衣冠が葬られた塚があり、時間があれば行ってみたいところだ。

　水関長城は1995年より正式的に一般公開され、これまでに延べ1000万人余りの観光客がこの地を訪れている。数ある「万里の長城」観光スポットの中でも、とりわけ水関長城は観光客に人気の場所となっている。

●入場料　大人40元　学生20元

●アクセス　徳勝門から長距離バス919路線に乗って水関長城で下車後、すぐ。

●営業時間　7：00——17：00　

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